異端科学を楽しむ

3.異端科学各論

(6)その他

漢芯事件

上海交通大学微電子学院院長の陳進教授らによるDPSチップ開発の捏造事件。 陳進教授らは、CPUの一種のDSP(ディジタル信号処理装置)チップ「漢芯1号」「漢芯2号」「漢芯3号」「漢芯4号」を開発したと相次いで発表した。 これらは、中国が知的所有権を有する高性能チップであるとされた。 漢芯3号は、5GFLOPSの浮動小数点演算性能を有し、IBMが組み込み用に採用したとの報道もあった。 内部告発に基づき行われた中国政府などによる調査の結果は、以下のとおりである。

漢芯1号は主張されるような高性能チップではない。デモンストレーション時には、高性能を装うため、外国製チップのマークを付け替えたものを使用した。 漢芯2号、漢芯3号は、外国でデザインされたコア(DSPの中心的な部分)をカスタマイズしたものであった。 漢芯4号は、デュアルコアセッサーと発表されたが、外国製のシングルコアプロセッサーであった。 調査結果には含まれていないが、漢芯5号は外国製品のマークを付け替えたもの、漢芯と同じく中国が知的所有権を有するCPUである龍芯2号は外国製CPUのコピーとの疑惑もある。

占星術

天体の位置、運動に基づく占い。通常は、西洋占星術をさすが、各地に独自の占星術も存在する。例えば、中国では、食(日食、月食)、彗星などから予兆を読み取る。西洋占星術では、出生の日時と場所が重要である。いずれも、元来は、天体の位置と運動を計るという科学的観察であり、この時点においては、異端でも、擬似でもなかった。

数秘術

生年月日や名前を数に置き換え、これを基にしておこなう占い。全ての現象(自然現象から個人の感情まで)は数に関係しており、万物の根源は数であるというピタゴラスの考えを基にしたものである。数秘術の一種であるカバラは、精緻な理論で構成されるが、一方では西洋魔術の基礎理論という側面もある。

社会進化論

人間の社会も、自然と同様に進化するという主張。ラマルク、ダーウィンの進化論の影響を受け、ハーバート・スペンサーが提唱した。進化を単純から複雑への変化ととらえ、家内工業から複雑化した工場生産、アメリカのイギリスからの独立等を複雑化=進化と捉えた。未開から文明への発展も進化であり、現在の社会も進化の途上にある。同様に、芸術、宗教も進化する。社会進化論を、マルクス主義に近いとする考えがる一方で、米国的な強者生存、あるいは帝国主義による植民地支配と関係づける考えもある。進化は、各種の拡大解釈ができ、例えば、非処女は処女喪失により処女から進化したものであるといえる。

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