異端科学を楽しむ

3.異端科学各論

(2)歴史関係

天智天武非兄弟説

日本書紀に記載されている「天武天皇は天智天皇の同母弟である」ことを否定する説。天武天皇は天智天皇の後継者となりえない存在(他人、母の身分の低い異母兄等)であり、壬申の乱は王朝の交代であり、日本書紀はその事実を隠匿するために書かれたとする。

日本書紀が天武系のために書かれたにもかかわらず、天武天皇の実年齢を推定できる記載が一切ないなど、日本書紀にはこの件に関して不審な点が多いと指摘されている。一方、権力で兄弟でないものを兄弟ということにできるのなら、年齢をでっち上げることも簡単であるという反論もある。

神々の指紋

グラハム・ハンコックの著書。未知の超古代文明が存在し、既知の古代文明(エジプト、インカ、アスティカなど)に影響を与えた。既知の古代文明の起源も、紀元前1万年以前である。巨大な大地の回転がおこり、大陸の分布が変わったとともに、大災害が発生した。この大災害により、超古代文明は滅亡したが、そのときの状況は、ノアの箱舟等の伝承により伝えられている。

超古代文明の遺跡は発見されていない。また、1万年前ごろに大陸の分布が変わったという地質学的な証拠は発見されていない。

旧石器捏造事件

東北旧石器文化研究所の藤村新一副理事長が縄文時代の石器をより古い地層に埋め、旧石器を発見したとした事件。藤村が埋めて、他の人が発見したものもあった。2000年に発覚し、社会問題となった。発覚前にも、一部の批判論文があったが、問題にされなかった。

義経ジンギスカン説

源義経(鎌倉幕府を開いた源頼朝の異母弟)は、衣川の合戦(平泉)で敗死せず、中国大陸に渡り、ジンギスカンとなったという説。この説によれば、元寇は、義経の孫が鎌倉幕府に復讐したことになる。沢田源内(注意:有名な平賀源内ではありません)の処女作「金史別本」で、「義経は平泉では死なず、大陸へ渡り、孫が金王朝を作った」と書いたことが起源とされる。

新史学

木村鷹太郎が唱えた日本中心の新しい歴史学説。日本神話は世界の神話の起源であり、イザナギノミコトとゼウス、ヤマトタケルノミコトとアポロンは同一の神である。ソクラテスと日蓮、プラトンと日昭(日蓮の弟子)は同一人物である。邪馬台国は古代エジプトにあった。ホメロスのオデュッセイアは、平家物語、太平記を基にした作品である。私には、ほとんど語呂合わせのようにしか思えないのだが。

古代宇宙飛行士説

古代に宇宙人が地球に到達し、文明を伝えたとする説。エーリッヒ・フォン・デニケン著書「未来への記憶」が有名。宇宙人が類人猿から人類を創った、キリストは宇宙人であるという主張もある。信憑性はさておき、ロマンを感じるものもある。

上杉謙信女性説

上杉謙信(長尾景虎)は女性であったとする説。以下のことを根拠としている。謙信は、生涯結婚せず(妾もいない)、実子もいなかった。これについては、男色(ホモ)、あるいは宗教的な理由との説もある。当時、男色は一般的であったが、男色のみというのは少なかった。当代記には、 死因は「大虫」と記載されており、大虫は婦人病とされている(詳細不明)。合戦においても、1ヶ月ごとに腹痛を訴えて、戦いを休止している。スペインの国王への手紙に、自分のことを「景勝の叔母」と記していいる。状況証拠にしかならないが、筆跡が女性っぽい、赤い着物を好んだ(戦国時代は出血がありふれていただろう)。本当なら、処女だった? 正当な歴史においても、上杉謙信(当然、男性として扱われている)には、実子がいない。多くの戦国大名が多数の側室を設けて子孫を残そうと努力していたにもかかわらずである。この線では、謙信は、童貞である可能性が高い。したがって、異端説をとるか否かにかかわらず、謙信はバージンだった可能性が高い(処女は女性のみですが、バージンは、実は男性にも使える言葉です)。

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