異端科学を楽しむ

3.異端科学各論

(5)医学・生物学関係

超軽水

重水(重水素を含む水分子)の含有量が通常より少ない水。高地の水は重水が少なく、また高地では寿命が長いことから、美容・健康に良いとされる。血糖値が下がる、癌が治るなどの主張がある。

マイナスイオン効果

空気中のマイナスイオンが、疲労の回復、ストレスの緩和、精神安定等の癒し効果を与え、プラスイオンはさまざまな疾病の原因となるとうい説。マイナスイオンの発生方法は放電、レナード効果、トルマリン鉱石などである。放電では、マイナスイオン以外に、有害なはずなプラスイオンも(より多量に)発生させてしまう。レナード効果は、水滴に帯電するのであり、イオンではない。トルマリン鉱石は、トルマリン自体ではなく、鉱石に含まれる放射性物質が電離を起こすといわれている。マイナスイオン商品で有名なセルミ医療器は、薬事法違反で業務停止処分を受けた。

血液型性格関連説

人間の性格は、ABO式血液型によりかなり(半分以上)決定されるという説。日本及び韓国では広範な支持を得ているが、人権侵害であるとの批判もある。また、通常言われている血液型の特徴を入れ替えても、当たっていると答える場合が多く、信頼できないという報告もある。

カイロプラクティック

脊椎を構成する椎骨が正規の位置からずれていると、脊髄中の神経が圧迫されて、様々な病気の原因となる。カイロプラクティック(脊椎矯正療法)は、レントゲン写真を用いて椎骨の位置を精査し、手で椎骨の位置を整え、身体の機能を正常な状態に戻す。膣や陰茎はどうしようもないが。日本では、公的資格はなく、だれでもカイロプラクターを名乗れる。このような状況の下で、カイロプラクティックは擬似科学あるいは異端科学と認識されているようである。

バイオリズム

人体の状況は、身体、感情、知性の3種の正弦波で律せられている。これらの波は誕生日を基準して、23日、28日、33日の周期をもつ。この周期は、患者の観察を元にしたとされているが、詳細は不明である。バイオリズムを用いれば、人の状態をあらかじめ知ることができ、要注意日等がわかる。現状では、保険外交員が勧誘対象者の生年月日を知るための方法という側面が強い。地球をゆっくと一周回って元に戻ると、実時間で計るのが、生活時間で測るのか・・・。

ゲーム脳

テレビゲームに熱中している状態では、脳波中のベータ波が減少し、テレビゲームの常用者では、ゲームを終了してもベータ波が回復しない。これは痴呆症患者と同様であり、脳の前頭前野にダメージを与える、最悪の場合出血を招くという説。ゲーム脳で、自閉症、感情の暴発、セックス依存、犯罪等が増加したと説明される。森昭雄が提唱。

黄禹錫事件

韓国ソウル大学の黄禹錫(ファン・ウソク)教授による論文捏造等の事件。ヒトの体細胞(精子や卵子でない細胞)からクローン技術を利用して、クローン胚と胚性幹細胞(ES細胞)を作成したとサイエンス誌に発表したが、虚偽であることがわかった。その後の検証で、黄教授の一連のクローン関係の発表のうち、クローン犬の作成は確認されたが、BSE(牛海綿状脳症)に対する耐性があるとされるクローン牛については、疑惑がもたれているが、真偽不明である。論文捏造とは別に、倫理基準に反する方法(購入、影響下にあるセックス未経験の女性研究者の卵子の入手)での卵子の入手について問題とされているほか、研究費着服の疑惑がもたれている。事件発覚前は、韓国初の(平和賞を除く)ノーベル賞候補として韓国民の期待を一身にになており、MCB(韓国文化放送)の批判番組は、不買運動等で全スポンサーが提供をやめたため、放送中止となった。日本においても、多比良和誠(東京大教授)の捏造疑惑等、研究成果の捏造に関する注意が高まった。

オルゴン・エネルギー

ウィルヘルム・ライヒが提唱した生命力の基礎となるエネルギー。自然界に普遍的に存在する非電磁気的な力である。性のエネルギーの源とでもあり、性交中には性器に集中し、オルガスムに達すると全身に戻る。オルゴン・エネルギーをためる機器であるオルゴン蓄積器を使用すると、さまざまな病気を治癒することができる。性的に成熟したが、初体験が済んでいない場合、オルゴン・エネルギーは、非常に良質である。特に女性、すなわち処女の場合は、これが顕著であり、処女喪失後は、通常の状態となる。オルゴン・エネルギーは、処女膜に集中しているのである。処女のオルゴン・エネルギーは、バージン・エネルギーであり、ロスト・バージンの際には、バージン・エネルギーが最大限に発揮されるのである。この考え方は、中国4000年の歴史から得られた房中術の知見(これが異端か否かはわからないが)と整合する。房中術では、処女、特に初潮からあまり年月を経過していない処女とのセックスは不老長寿を得る方法である。高齢処女では、効果が薄れる。なお、ウィルヘルム・ライヒは、オルゴン蓄積器の件で、有罪判決を受け、服役した。

ビッグフット

UMAで定番の一つのビッグフット(巨人)ですが、ネアンデルタール人の生き残りであるとする説もあります。ヒマラヤの雪男(イエティー)は、北京原人の生き残りという説もありが、こちらは時代が開きすぎていて、より問題が大きい。どちらもオス(男性)だけで、メス(女性)が見つかっていないのが怪しい。もっとも、彼氏と彼女が連れ立って見つかればもっと怪しいが。インドネシアのフローレス島で、現生人類とは異なる小型の人類(ホモ・フローレシエンシス)が1万8000年前まで生き延びていたことは定説となりつつあり、ネアンデルタール人の生き残りがいても不思議ではないが。でも、ビッグフットに関しては、有名な写真が着包み(等身大の縫い包みを着た人間)であることがばれて、一気に信用を失いました。

トップ初体験