異端科学を楽しむ

3.異端科学各論

(4)地学関係

ローレンツ力による雷電気の蓄積

空気中の原子は、電子と陽イオンに電離することがある。通常は、すぐに再結合し、通常の分子に戻るが、積乱雲中のように空気が高速で移動する場合、負電荷を有する電子と正電荷を有する陽イオンでは、地磁気によって生ずるローレンツ力が逆方向に働くため、電子と陽イオンが再結合できなくなってしまう。この説に従うと、北極と南極では、電離の方向(たとえば、どの方向に正電荷が蓄積されるか)が異なる。なお、定説は、雲の中にできた氷が撹拌され、氷どうしの高速の接触により静電気が発生し、蓄積されるというものである。

地球空洞説

こちらも、読んで字の如し。かつては、地磁気やオーロラを説明するために、まじめに論じられたこともあった。南極、北極に、この空洞へ続く抜け穴があるとされる場合が多い。また、空洞の中に固体の核があるという多層の地球モデルや、空洞内に太陽があるというもでるもある。SF的には面白が、中が完全に空洞であり、かつ形状が同心円状であれば、空洞は無重力空間となることに注意が必要である。

月着陸捏造説

アポロ宇宙船による月着陸はなかった(捏造である)とする説。例えば、以下のような根拠をあげている。同一の写真の月面上の飛行士の影の方向が違う。月着陸船が着陸するとき逆噴射を行うが、このときできるはずのクレーターが写真に写っていない。また、逆噴射でほこりが立っているのに、月面上を歩いた飛行士の足跡が写真に写っていない。月面で撮影された写真に星が写っていない。空気がなく、風もない月面上で旗が揺れている。

フォトン・ベルト

銀河系内にフォトン(光子)の帯があるという説。真っ赤な血のような色をしているという。別名、バージン・ベルト。まもなく太陽系はフォトン・ベルトに突入し、地球に災害をもたらすという。どうして光子が帯状に安定して存在するかの説明はなされていない。

地球平坦説

読んで字の如し。地球(球といっていいのか?)は、北極を中心とした円盤であり、南極大陸は、円盤の外周に当たるという説。なんと、平坦地球学会(The Flat Earth Society)というものまである。ほとんど同好会だと思うが。もちろん、古代~中世においては、こちらの方が正当であったが・・・コペルニクス、マゼラン(の部下)等により非力になり、いつの間にかロストされた。

衝突する宇宙

イマニュエル・ヴェリコフスキーの著書。金星は木星から分離した。金星が、現在の軌道に遷移する過程で、火星の軌道を変化させたほか、地球の地軸を回転させた、地球の回転を一時的に止めた、海を裂いた等の現象(地球が痛そう)をもたらせた。聖書などの伝承、神話などを根拠としている。

ドゴン族の神話

西洋の天文学で確認される前から伝承されているという、アフリカのマリ国のドゴン族に伝わる神話。シリウスにはポ・トロという伴星があり、50年周期でシリウスの周りを回っている。ポ・トロは、全天で最も小さく、重く、清楚で、白い(これは、白色矮星を暗示する)。神話をヨーロッパに紹介したグリオールのでっち上げとの見方が有力。

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